週刊ダイヤモンドを読んで

FBのやり取りの中で、今週号の週刊ダイヤモンドの紹介を受けたので購入してみ
た。今週号のテーマは『実は強いぞ!日本の農業』というものだ。
情報提供者は純粋に日本の農業のことを考えている若者であり、またその記事の
中には、東京在住の新規就農の若者のことが掲載されている。
しかし、いつも天邪鬼であり懐疑的な私は、この週刊ダイヤモンドのこの時期の
このような編集に”うさんくささ”を感じていたが、読んでみたところまさに直感
が当たった、という気がした。
記事はエピローグ「農業は成長産業」で始まり、プロローグ「TPPで農業を伸ば
す」というあまりにも露骨なあからさまな流れではないか!
途中に若者の就農や援農ボランティアなどの話の中に、「大企業による農業進
出」「JA悪者」の記事も挟み込んでいる。
個別の記事への反論や批評も書きたいところであるが長くなるので、ここでは止
めるが、いよいよ政府・(売国官僚)も必死になって来たというところだろう
か。7月に開かれるTPP本会合までに米国との事前協議を済まさないと、安倍首相
の「言うべきことは言う」(というポーズの)タイミングが外れてしまうからで
ある。7月の後は9月の会合になるがこの会合は単にこれまでの議論の整理となる
ので、ポーズを取ろうにも取れないからである。
北朝鮮ミサイル騒ぎや東電汚染水漏れなどの裏で、”自動車売り””かんぽ売り”即
ち「日本売り」が進行中なのである。
週間ダイヤモンド誌の話に戻れば、今週号で彼ら(売国奴)が目論んでいるの
は、「農地を企業に開放し、積極的経営を行う自営農家を含む多数の農家を企業
の下請化するとともに、若手を教育し、企業戦士化する」ということであり、そ
のためには「JAは”成長”の妨げ」であり、「TPPこそ”成長”の源」ということな
のであろう。
なんとも言えない我がニッポンの姿である。
最後に、週刊ダイヤンモンドに掲載された若者たちの活動は純粋で素晴らしい。
彼らにはこのような黒い目論みに利用されることなく、本当に正しい日本の農業
の在り方を考え遂行してもらいたいと思う次第である。
 
※参考記事
「TPP、日米事前協議大詰め 7月交渉参加へ綱渡り」(日本経済新聞