2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

由井忠之進

由井忠之進という名前を知っている人はもうそんなに多くないだろう。私も正直その名前を随分と忘れて久しかったが、記憶の片隅にあったフレーズで思い出した。フレーズとは「国会議事堂前焼身自殺」である。ショッキングな表現だが、1967年11月11日に実際に…

『マルクスが日本に生まれていたら』(春秋社)を読んで

『マルクスが日本に生まれていたら』という本をその題名に少し惹かれ読んだ。作者(正確には“質疑応答集”)は出光佐三。出光興産の創業者である。「正確には“質疑応答集”」と書いたのは、この本が出版された当時(1966年)、出光興産社長室メンバーが出光の…

時代へのアジテーション

思うに時代の変革の構図は不条理な世界ではないか。ある条理に対して同じ条理で対抗する限りにおいては時代を根本的に変革する力にはならないだろう。時代を突き抜く力は人間の根源にまでたどり着かない限り手にすることは出来ない。そういう前提で歴史を見…

政治家の表情と言葉と空気から読み取れること

特定秘密保護法が12月6日に強行採決された。7月の総選挙での自民党及び公明党の“大勝利”からの既定路線通りであり、またこの法律の法理論から歴史的類似法に至るまでの様々な問題点については大体出尽くされたようなので、ここでは挙げない。それよりも、法…