目的と手段
「目的と手段」という言葉は古くから使われています。
辞書的には、 目的:「実現しよう、到達しようとして目指す事柄。めあて。」
手段:「目的をとげるのに必要な方法。」
とあります。
当たり前ですね!
しかし、日常生活や世間一般では、結構「目的と手段の履き違え」が日常的に行われているような気がしませんか。
少し詳細に言えば、「手段の目的化」という現象です。
ビジネスシーンでは、「手段の目的化」はどちらかと言えば「悪い」と捉えられ
ていますが、一概にそういえない場合もあります。
炭焼の場合、昔の炭焼人は生活の糧である「炭を生産する」ことが目的であり、
「炭焼行為」は、そのための手段であったのですが、現代の炭焼さんは、「炭焼
行為」そのものが、目的となっているケースが多々あります。
何を隠そう、DAIGOエコロジー村に集う面々もほとんどが、「炭焼行為」を目的に集まっている方々が多いようです。
「炭焼をするあの何ともいえない時間を過ごすことの至福」「炭焼を通じて出来
上がる人の輪と和」などなどでしょうか。
とはいえ、炭焼のような「目的と手段」の履き違えが人の輪・和を生み出すの
は、どちらかと言えば例外であり、やはり日常生活においては、「目的」と「手
段」の区別をはっきりさせておいた方が、無難なようです。
但し、政治家の方々には、「履き違え」だけは勘弁して頂きたいですね。
果たして、新聞・テレビ・茶の間を賑わした「事業仕分け」という行為は「目
的」だったのでしょうか、それとも「手段」??