支えあう
自分のことで恐縮です。50才過ぎてからの習い事でいささか恥ずかしいのです
が、今、「少林寺拳法」を習っています。
その少林寺拳法の教えの一つに「自他共楽(じたきょうらく)」ということばがあります。
直接的には、「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」という意味です。
翻って現代の世相を見るとどうでしょうか。
「自分が、自分が、私が、私が・・・」という考えが蔓延していませんか。
もう一つ、アメリカの心理学者マズローの唱える「マズローの欲求段階説(自己実現の欲求)」は結構有名な理論ですので、皆さんご存知の方も多いと思いますが、マズローは「自己実現欲求」階層の更に上に、「自己超越(self-
transcendence)」という概念を置いています。
この概念には11の特徴がありますが、この中に「他者の不幸に罪悪感を抱く」という項目があります。
簡単な言葉ですが、非常に難しいですね。
「人の不幸は私のせい(?)」と思えるということなのでしょうか!
ちなみにマズローは人口の2%がこの段階にあるとしています。
このほかに同意語として「利他」という言葉もありますね。
いずれも、「他人をおもんぱかる心」の大切さを説いているのでしょう。
喜びの根源とは、突き詰めれば「人のために生きる」ことであり、だからこそ
「(人のために生きることができる)自己」を実現しようと努力するのでしょ
う。また、それは「求める」喜びではなく、「求められる」喜びではないでしょ
うか。
言葉でいうと少し難しいですが、簡単にいえば、「支えあい」「分かち合う」と
いうことではないかと思います。
炭焼の精神もみんなで分かち合いたいものです!
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<追記>
「自分”ばかり”の欲求」を満たす行動は意外と疲れるものです!
皆さんのご意見はいかがでしょうか?!
異論反論あればお待ちします!