2014-01-01から1年間の記事一覧

銘仙と世界遺産

先日、富岡製糸工場が世界文化遺産登録が内定したというニュースはまだ真新し い。いつも話していることだが、上州(富岡)-八王子-横浜、或いは信州-八王 子-横浜、というルートは通称『絹の道』と呼ばれ、明治前期の日本の生糸産業 の屋台骨でもあった。今…

小保方論文問題のもう一つの見方

小保方論文問題は少し距離を置いてみると、「科学」の、現代と言う歴史におけ る価値観がどのようなものかが少し見えてきます。理研&マスコミの論調は、小 保方氏の”反論”に対して「研究開発の倫理性」という枠で「再現性」や「中立 性」或いは「客観性」な…

国家だけが残る!

本日、私の住む所に隣接している都の施設(わくわくビレッジ)への被災者児童生徒受け入れについて、東京都教育庁教育政策課に直接電話して状況を伺ったが、夢の島の東京スポーツ文化会館にわずか3名しか収容(と言う表現が適切かどうか迷いますが・・)しい…

中谷巌の”改心”とポランニーの互酬

中谷巌と言えば、細川内閣、小淵内閣で「経済改革研究会」「経済戦略会議」などの指導的立場で規制撤廃論をぶちまき、その後の市場万能論、小泉新自由主義路線への露払いを行った人物でもある。その中谷が、いわゆる「転向論」として『資本主義はなぜ自壊し…

国家概念の変革

ウクライナにおけるクリミア問題は、「領土と主権の一体性」と「民族自決」という国際法原則(第5、6原則)からみれば、ロシア側にも反ロシア側(西欧)にも一応“論理的”な言い分はあるように見える。しかし、これは「あちらを立てればこちらが立たず」とい…

才能は誰のものか!<小保方論文考>

小保方さんの論文問題がいろいろ取りざたされています。 少しちがった観点から考えてみました。 誰でも、それぞれ”特技”をもっていると思います。 「足が速い」「絵がうまい」「料理が上手だ」「コンピュータプログラムが書ける」・・・・ 書ききれないほど…

ノーベル経済学賞の功罪

ノーベル経済学賞の正式名称は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」と言い、スウェーデン国立銀行の設立300周年の祝賀行事として設けられ、ノーベル財団が合同の行事として認めているだけであり、いわゆる正式なノーベル賞ではない。…

シュレディンガーの猫

「シュレディンガーの猫」という思考実験があります。詳細はwikiあたりで確認 してもらうとして(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%8C %AB)、簡単に言えば、…

『スーパープレゼンテーション』

東京都知事選に対しては少し意識がのめりこんでいたことと、また大雪も重なっ たせいかその結果に何とも言えぬいやな疲れを感じていました。そのような心理 状態からどうしたら抜け出せるかと考えながらたまたま見ていたテレビが、米国 のサラ・ケイという若…

醜悪な老人政治家達にかき乱された都知事選

東京都知事選が始まった。「脱原発」が争点なのか、「反安倍」が争点なのか、それとも「国政ではなく都政」などと、左右上下百花繚乱入り乱れての選挙となり、有権者の側もだんだん「何が何かわからない」状況というのが実際の気持ちではないだろうか。「政…

「心情の論理」と「結果の論理」-東京都知事選考

表題の「心情の論理」と「結果の論理」とは、経済学者であり歴史社会学者でもある大塚久雄が『信仰の論理と世俗の論理』というテーマのある講演(1976年)の中で述べた言葉である。大塚はこの言葉について、「建前の背後に隠されてしまっている真の問題をは…

大学改革

教育再生会議は安倍晋三が2006年に設置した諮問会議だが2008年の安倍退陣で解散した。しかし、2013年第二次安倍内閣の元「教育再生実行会議」として発足した。単なる再生会議から再生“実行”会議としたことからも、我が国の教育に対する介入の度合いを大きく…

細川出馬と小泉利権

細川護煕が東京都知事選出馬ということで都知事選をめぐる状況が非常に混沌として来ている。細川だけの出馬であれば精々週刊誌ネタの話題だけであろうが、小泉純一郎が“あと押し”となるとにわかに政権与党はじめマスコミ含め大きな“政局話題”のような話にな…

『よき未来、よきつながり、よき人生』

戦後民主主義の導入により、ある意味根こそぎ無くなったものに「村落共同体」 というものがあります。戦前のファシズム或いは天皇制の維持に「村落共同体」 の持つ機能が役立った、という理由からのものと思われますが、その後経済成長 とともに、そのような…

シンギュラリティー・ユニバーシティー

「人間は宇宙をめざし大気圏外に初めて出た時に、地球の呪縛から逃れる第一歩を踏んだ」とハンナ・アーレントは『人間の条件』で述べたが、現実は彼女が断定したようにその方向へ動いているように思える。人類が地球上で生きる限り地球の持つ諸条件はその生…

シンギュラリティー・ユニバーシティー

「人間は宇宙をめざし大気圏外に初めて出た時に、地球の呪縛から逃れる第一歩を踏んだ」とハンナ・アーレントは『人間の条件』で述べたが、現実は彼女が断定したようにその方向へ動いているように思える。人類が地球上で生きる限り地球の持つ諸条件はその生…