後始末(あとしまつ)
みなさんは、「後始末」って好きですか?
だいたいが嫌な”作業”ですね。(笑)
「後始末」よりは、新しいことを始める時の「準備」の方がワクワク意欲的になるのがたぶん普通でしょう。
さて、昨今の日本を取りまく状況は、これまでの時代が終わり、新しい時代になろうという時期であることはもう否定できないのではないかと思います。
このような時は、どちらかと言えば世の中のリーダー(とは限りませんが)はじめ多くは、進んで時代の先駆者たろうとします。
そして、声高に「開国!」とか「乗り遅れるな!」とか叫ぶものです。
しかし、新しい時代を迎えるためには、必ず「終わりの時代の後始末」が必要です。
たとえば、明治維新はほとんどが新しい時代の先駆者達の活躍が多く語られ、時代の後始末を行った者の名前はほとんど見当たりません。
想像するに、未来の見通しを持ちつつも、諸外国の干渉や倒幕派との折衝などに身を費やし、旧時代の最後の人として滅んだ人物もかなりいたのではないかと思われます。
このような目で今の我が国の政治・経済・学問などのトップをみていると、少なくともこのような「古い時代の後始末」をきっちりできる人物は見当たりませんね。どちらかと言えば、足腰が地に着かないのに、やたら勇ましい言葉だけを発する軽佻浮薄な輩ばかりが目につく感じがします。
もっとも、大きな歴史に限らず自らの人生にも新しい時代は訪れ、古い自分の後始末をするのは、結構厳しくつらいものですが・・(笑)。
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