二つの出来事

日大アメフト問題とモリカケ問題に共通するのは、「リーダーの嘘」と「周辺の忖度」ですが、日大に関して言えば、明らかな証拠(タックル映像)があり、監督及び学校当局の限りない虚偽に近い説明には、関係者のみならず一般人においても批判の対象となっています。この文を書いている時、ちょうどタックルした学生本人の記者会見が行われていましたが、20歳で学生ながら単独(弁護士付き添い)での記者会見はさぞ勇気が要ったことでしょう。その後の日大当局のコメントをみると、相変わらず「言葉の受け取りの違い(乖離)云々」と監督及び学校としての説明責任を果たしていません。図らずも同じ日に、安倍首相と加計学園理事長が会っていたという愛媛県側の文書が公開されましたが、安倍首相は相変わらず「会った覚えはない」という限りなく虚偽と思われる答弁を続けています。モリカケに関して言えば、この日大の学生のように勇気を出して真実を語ってくれる関係者の出現を待ちたいところですが、今の状況ではちょっと無理な様です。もう一つはこれらの出来事を報道するジャーナリズム側の態度も少し気になるところです。日大に関しては、監督・学校側への批判は強いのですが、モリカケとなると二の足を踏むような報道姿勢になるのはどうしてなのでしょうか。二つの出来事は、片方はスポーツ、片方は国政とその領域は異なりますが、事の推移をみると、ある意味現代社会の様々な問題点が浮き彫りになっているように思えます。