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『世間虚仮・唯仏是真』

2017年の世界はトランプ新大統領就任で益々不透明な状況へと突入するようです。誰もが先に不安・不信を感じながら目の前の可視化できるものだけを信じ(ようとす)る。しかし可視化されたものの実体も果たしてあるのかどうかわからない。ただ、イメージだけが先行し、目の前にある実体とおぼしきものを無理やりイメージと合体させる。。。。
トランプにまつわる報道やそれに伴う現象を見ていると、誰もが「虚仮(こけ)にされている」という言葉がぴったりのような気がします。
 「虚仮」は仏教用語ですが、「実体のないもの」「ウソ」「空しい」などの意味があります。ヤクザが派手な格好をして派手な車で乗り付け脅すことを「虚仮脅し」と言いますが、脅される側は、服装や車から勝手にイメージを作りあげ、そこにヤクザは言葉巧みに人間の心理を突いてくる訳です。ヤクザに限らず政治家にもそのような人種は結構いるようですが。。。
テーマの『世間虚仮・唯仏是真(せけんこけ・ゆいぶつぜしん)』とは、聖徳太子の言葉です。直訳すれば、「世間の人の心は嘘ばかりで 真実は無い。ただ、仏の教えのみが真実である」という意味ですが、トランプ現象に対して、「メディアが・・・・」「でも現実は・・・・」「だって常識で考えれば・・・・」などと自我中心的に解釈し、右往左往する様が「世間虚仮」です。「株価」「為替」に自らの生活を重ね合わせて判断することも「世間虚仮」でしょう。そう考えると我々の過ごす時間は殆ど、この「虚仮」というものにまとわりつかれているようです。
 さて、新しい年『酉年』は変化が起きる年と言われていますが、私たち一人一人にも大きな変化の波が来そうです。できれば、「虚仮」ではなく「是真」と言える変化を遂げたいと思うものです。