国歌強制に関する最高裁判決

一昨日、最高裁で「国歌強制合憲」という判決が出た。

現在の右傾化の流れからみればこのようは判決が出ること自体は当然かもしれない。

しかし、これも別の視点からみると随分おかしいと感じる。

理論右翼の鈴木邦男氏は自らのブログで、「国歌・国旗強制」に対して、以下のようなコメントを残している。

 

「・・・・・・・・(略)・・・・・〈国旗は壇上正面に向かって左、都旗は右に掲揚する。式次第に「国歌斉唱」と記載する。司会者が「国歌斉唱」と発声し、起立を促す。教職員は国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する。斉唱はピアノ伴奏者により行う…〉

 

この通達が出てから、今春までに処分された教職員は延べ345人だ。ひどい話だ。「通達」を見て思うのは、二重、三重に「忠誠心」をチェックしていることだ。「君が代」のテープを流す、という方法もあるが、それは認めない。必ず伴奏をつけ、皆で口をあけて歌う。起立しない人間は処分。起立しても歌わない人間も処分。口をあいてるふりをしてるが声を出さない人間も処分…。

教職員が起立しているか、口をあいてるか、本当に歌っているかを監視する人間がいる。都教委の人間だし、保守派の議員や、PTAも監視する。しかし、こうした監視する人間は、監視に忙しくて、自分では歌ってない。こんな連中こそ一番、国歌を侮辱し、冒涜してるんじゃないのか。

・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・」(鈴木邦男をぶっとばせ!より引用)

 

この国は、口から出る言葉と行う行動が一致していない輩が多いが、言葉と精神も一致していない輩も結構いそうだ。

都教委のようなわけのわからぬ形式を強制されて歌わされる「君が代」こそいい迷惑ではないか!

本当の「愛国心」は、他に強制するものではなく、精神内面からのほとばしりであり、自らの構え(生き方)の問題ではないか!