串間市指定管理者選定不正事件における原告陳述書の公開

宮崎県串間市における「指定管理者選定不正事件」については、リアルタイムでご報告していますが、原告の土屋高輝氏(NPOコミュニティ21理事長)より11月1日に行われた第6回公判における原告陳述書を頂きました。本件がなぜ「訴訟」にまで至ったのか、その概要と問題の核心が示されている文書でもあり、頂いた直後にFBにて公開することの許可を土屋氏(及び担当弁護士)に打診していましたが、公開掲載の許可を頂きましたので、ここにその概要を掲載します。(掲載に当たっては、個人名についてはマスキングしているほか、一部割愛しています。)

なお、陳述書はNPOコミュニティ21のHPにて、土屋氏より全面公開が予定されていますので、そちらも後日併せてご覧ください。

 

<補記>

本案件は、個別串間市の問題だけではなく、福島原発隠ぺいや度重なる偽装事件など、今の日本全体を覆ている「黒い霧」のような状況の根底にある共通したものを含んでいると思います。現在進められている「秘密保護法案」が通過すればこのような不正を見抜くことも不可能になるどころか、このような「事実の公開」についても罪に問われる可能性もあります。

 

 

 

串間市指定管理者選定不正事件における原告陳述書(概要)】

 

陳 述 書

裁判所 御中

平成25年10月25日

土 屋  髙 輝  ㊞

 

1.私は、現在、特定非営利活動法人コミュニティ21(以下、「コミュニティ21」と言います)の

理事長をしています。これから、串間市を相手とする裁判に関係することを述べます。

 

2.コミュニティ21について

 

3.平成24年1月頃の事

・今回の裁判で問題としているのは、平成25年4月からの文化会館の指定管理者の件です。平成24年7月25日から募集が始まり、選定委員会における審査の結果、平成24年10月22日に特定非営利活動法人トータルサポート南九(以下、「トータルサポート南九」と言います)が指定管理者候補者に選定され、その後、平成24年12月に市議会の議決を経て、指定管理者に指定されました

・まだ選定募集も始まらない平成24年1月頃から急におかしなことが始まりました。

先ず、これまで例年通りの会館運営で問題なくやってきた会場整備・警備体制について、1月6日●●文化係長から突然「『危機管理マニュアル』を至急出せ、出さなければ指定管理者として問題だ」との指示が来ました。それにしても唐突な要求でした。余りに性急で強引な口頭での再三に亘る要求であったので、宮崎県危機管理局●●主査に相談したところ、「基本的には、先ず市町村で基本指針を作成しそれに則して各部門が作成することになります。しかし、串間市さんはまだお作りになっていないようですね・・・」、「何故なら、各公共施設が個別にバラバラマニュアルを作れば、緊急事態発生の時対応が混乱して逆に機能しなくなる恐れがありますからね」ということでした。しかし、その後も執拗なマニュアル提出の強要が続いたので公式文書での指示を●●係長に求めると、その後は何の説明もなく執拗な要求も指示も出て来なくなりました。

・次に、●●係長と●●主事が毎月開催の定例会会議中や文化会館にやってきて、館長の私と文化会館のスタッフ(コミュニティ21の職員)に対して、コミュニティ21が指定管理者を辞めて、別の業者ないし団体があらたに指定管理者になることを前提としているかのように、『業務引き継ぎ』に関してあれこれ問合せや確認をするということが度々ありました。

・実は、図らずもそれに符牒が会うことを私は既に経験していたのです。空調機増設問題で●●秘書係長(教育委の前任者)から市長室脇の待合席で、自分達担当時の行政の不手際を一番立場の弱い指定管理者であるコミュニティ21と文化会館館長土屋の責任として(空調設備の不備は数年前から承知済み、3万円以上の予算権限は行政にある)、言われなき相当の時間追及を受けた際に、私が「この件は教育委次長と設備担当者立会いの下で監査室まで現場視察をしたではないですか」と説明したら、●●係長が思わず私に対して詰め寄りながら言った「館長がそうだから、教育委員会の●●事務局長が次年度はコミュニティ21を指定管理から外すと言ってるんだぞ!」の発言と重なるのです。

・ところが、1年前の平成24年1月頃はあれ程性急に引継ぎのことについて追及していたのに、

実際の平成25年3月末になっても重要な引継業務は一切せずに、平成25年3月27日付けの『串間市文化会館管理業務引継書』なる文書に署名・捺印を求めただけでした。

最終日3月31日の会館施錠鍵の引継ぎの問合せも来ないので、土屋が●●係長の携帯に電話し、呼び出して平成25年3月31日午後10時10分に手渡ししました。

 

4.業務説明会の日程変更等について

・平成24年7月25日市役所HPで発表の「串間市文化会館」指定管理者募集要項に記載されていた業務説明会は、当初から8月16日午後13時~(場所は不記載)と明示されていました。

・ところが、16日当日は、私は前日から夜勤で午後から勤務のため、午後2時からの業務説明会に間に合えばよいと思って自宅で待機していたところ、16日午後1時過ぎになり会館スタッフ●●からの携帯電話着信記録に気付き電話すると、既に説明会が始まっているということでした。驚いて、急遽10分遅れで洋楽屋の説明会に飛び込みました。ところが、他の申請者は誰も来て居なかったのです。長年経験ある現指定管理者のコミュニティ21のみの参加でした。

土壇場(1日前)での業務説明会の開始時間の変更、業務説明会に新規申請者不参加という状況は、誠に不可解な事の始まりであったと思われます。

 

5.公募に対するコミュニティ21の取り組み

・略

 

6.申請書の提出について

・このように、私は、コミュニティ21の申請書を持参して、平成24年9月14日に役所に出向き担当部署である生涯学習課文化係に提出しました。係の方から「書類を確認するので控室で待機してください」と言われ20分近く待機しました。その後、●●係長、●●担当が「確認しましたが、漏れはありません」と私に言いました。

・私は、前回の申請書提出の際には、このような時間をかけたチェックはなかったので、違和感を覚えましたので、申請書の受領書をくださいと言ったのですが、そのようなものはありませんとのことでしたので、役所から退出しました。

・初めて申請するトータルサポート南九についても同様にあるいはそれ以上に念入りに必要書類の漏れがないか等のチェックをしたはずと思います。

ところが、後述するように、トータルサポート南九の申請書には、最も基本的な書類である収支予算書が入っておらず、また、その他にも理事の納税証明書等の期限切れの書類があったことがわかっています。

私は、このようなことからすると、トータルサポート南九については、そもそも提出期限までに申請書そのものが提出されていなかったのではないかと思っています。

 

7.プレゼンテーション当日

・平成24年10月10日、申請者によるプレゼンテーション実施が行われました。

・コミュニティ21については、私が、プレゼンを行いましたが、選定委員からも安心安全策、電気料抑制策、ロビーコンサート、美術展誘致策等熱心で積極的な質問が出され、好感触を得て、他によほど優れた申請者がいない限りはコミュニティ21が選定されるのではないかと思われました。

・私は、募集開始後、プレゼンテーションまでの間、他にどの業者や団体が申請しているか担当課に聞きましたが、教えてくれず、またプレゼンテーションの日も、申請者どうしが顔をあわせないようにガードしているようでこれまでと全く異なる違和感を持ちました。

 

8.「指定管理者候補者の決定」通知書の受領

・10月22日付け「串間市文化会館制定管理者候補者の決定について(通知)」(資料2)という文書を入手出来たのは10月29日でした。

・私は、この通知書を見て、「エーッ」と驚いてがっかりする気持と、やっぱり何かおかしな動きがあったのだろうかと言う気持でした。

・この通知書には、トータルサポート南九を選定した理由として「危機管理マニュアル……が具体的に提案された」と記載されていました。これもわざわざこれだけが特記して取り上げられており、それ程重要事項であるのなら公募段階でこの案件を条件提示すべきことではないかと思います。

・私は、(上記『3 平成24年1月頃の事』で述べた)突然の説明なき口頭による『危機管理マニュアル』の執拗な提出強要に対して文書による指示を求めたら、二度とその提出要求(指示)がなくなったことと関連していると思います。この選定理由「危機管理マニュアルが具体的に提案された」は私たちコミュニティ21が提出していないことを前提にした極めて意図的な選定理由と思われます。何故なら、通常であるなら選定委員会の選定結果で正式に決まる手順ならば、わざわざこの様な選定理由の追加は必要ないからであります

 

9.選定委員会の選定に疑問を持つようになった経過

・10月27日に、市民音楽祭の初日が始まり、その取材に来ていた新聞記者が私の所に来て、「やはり、選定委員会の動きがおかしいですよ」と言いました。その時は、既にトータルサポート南九が指定管理者候補者に選定されていたものの私はそのことは知らず、新聞記者の話の意味も詳しくは分かっていなかったのです。 

平成24年11月になり、市議会に文化会館指定管理者選定の議案が上程されましたが、私は、

トータルサポート南九については、狭い串間市においても名前を聞いたことすらなく、どういう団体なのだろうかと思い、宮崎県庁に出向きNPO関連資料を入手しましたが、設立以来これといった事業実績は見当たりませんでした。

・私自身には、選定委員会の内情等についての情報はありませんでしたが、12月1日の新聞記事

(甲5号証、甲6号証)で「採点最低の業者選定」等と書かれているのを見て、大変驚きました。

つまり、現在裁判で問題にしている今回の選定委員会の選定の問題は、私自身が関わらないところで、市議会議員の方々が問題にし始めたものです。

・しかしながら、コミュニティ21はトータルサポート南九の次順位に選定されたものであり、密接な関係を持っていますので、平成25年12月中旬頃、私も議会を傍聴に行くようになりました。

・そうすると、教育委員会から会館スタッフ●●と●●に「土屋館長は勤務中ではないのか」と言った電話が入り、私が市議会傍聴をするのを妨害するような動きが続きました。文化会館の勤務体制は3人で、昼勤務と夜勤務を交代でしており、私は振替休日と夜勤時に傍聴していました。

 

10.指定管理者選定委員会に関する情報について

・平成24年12月以降、私は、今回の選定委員会の問題については新聞や市議会で情報を得る程度でしたが、特別にその問題の背景や理由を私が積極的に求めているわけではないのに、選定委員会の外部委員やその関係者周辺からの情報が次第に入って来るようになりました。それは自然に溢れて出て来たような感じでした。

1)●●高校●●校長との面談での話

平成24年12月18日、「くしま映画祭(12月23日・24日開催)」のポスター・チラシ配布依頼のために県立●●高校●●校長先生を訪問しました。平成21年4月から24年3月までの3年間、●●高校の評議員を委嘱されており歴代の校長先生とは懇意にさせていただいておりました。直ぐに校長室に案内され、真っ先に話題に上ったのは文化会館の指定管理者選定問題のことでした。校長先生の方から、「大変なことですね、残念ですね。先日同窓会の打ち合わせに来られた折に、●●先生が選定委員会のことで相当お怒りになっておられましたよ。余りの酷さにお怒りになっていてここで憤懣やるかたなしという風で、一部始終話されて行かれました。土屋館長さん達がここまで一生懸命に作り上げて来られたことを一番よくご存知だから、なおのことでしょう。」私は、中身のことは知らなかったので、「校長先生是非その話をハッキリ教えて下さい。私達も残念でなりません」と言うと、校長先生は「立場上これ以上は言えません」と答えられました。

2)24年12月19日 市立●●中学校●●校長先生と面談

同じく、くしま映画祭告知のために串間市内小中学校を回る中で、●●中学校にもポスター・チラシ配布依頼に訪問した。学校玄関で、「失礼しまーす」と声を掛けたら、右手校長室から●●校長先生出て来られ、校長室に案内されました。

●●校長先生から、9月26日に実施したピアニスト・清塚信也氏によるアウトリーチのことで感謝の言葉をいただきました。私は「今回は文化会館改修工事期間中の出前コンサートとして企画しましたが、本来は<アウトリーチ+コンサート>のスタイルが基本で、来期は既に予約済みだったのですが・・・。今回のような選定結果になったので残念です。」と挨拶しました。

すると、●●校長は、「そのことですよ、土屋館長は当事者だからもう話していいと思いますが、

本当にヒドイ話ですよ。最終回の選定委員会の時も、委員の皆さんの結果を集めて2,3分もしないうちに委員長が奥から『決まりました』と言って出て来ました。もう既に決まっていたのでしょう。私達民間委員3人は顔を見合わせましたよ。」と話されました。(詳細は甲11号証)

3)会館スタッフ●●からの報告

スタッフ●●は都城在住の両親が高齢で病弱ということで串間には住まず、都城から通勤しています。年齢45歳独身で舞台照明が専門ながらそれなりに常識のある人物です。予てより、

文化協会会長、コーラスグループ代表で、文化会館の有力な理解者の一人でもあり、●●さんのパソコンのサポートをここ数年頼まれていました。

12月中旬、市議会が文化会館指定管理者問題で紛糾している最中の夕方、●●が「館長、●●先生が、『トータルサポートは予算書が申請書に入って無かったのよ、二回目の選定委員会で私が指摘して、こんなので審査ができるのねと言ったら、後日●●さんが届けて来たのよ。』、『これは上で決まっていたんじゃない』と言われました」と報告しました。私は余りのことに言葉を失いその日はそのまま帰りました。

翌日、朝一で●●に電話をして、「昨日の●●先生が話されたことを今文化会館問題で市議会の委員会や本会議で真相追及をしている市会議員に話してくれないか」と指示したら、●●は私に「●●先生は、個人的に私を信用して話されたのだからそれはし難い」と答えました。

 

11 コミュニティ21ホームページ削除の圧力

・平成24年12月中旬、市議会が文化会館指定管理者選定問題で紛糾している様子を傍聴して、余りに常識外れの審議状況についてHPのブログに掲載したら、●●課長と●●係長が館長を訪ねて来ました。

・会館応接室にて応対しますと、ホームページの出力A4数枚を示して「議会で問題になり困るので、削除して貰いたい」と強硬に削除を求めました。私が「どこが問題なのですか、具体的に言って下さい。事実と何か違うところがありますか」と問うと、答えは「とにかく議会から担当部局として対応するように・・・ということなので」の一点張りでありました。

 

 

12 市議会における審議状況と議決の不手際

・平成24年12月14日の市議会最終日も議会傍聴しました。串間市文化会館指定管理者問題は紛糾して担当部署の教育委員会が立ち往生し休憩場面も続出しましたが、最終日の朝までの当局側の議員工作が奏功して原案通りに可決されました。

・しかし、起立採決により賛否同数にも拘らず議長が議会事務局長のサイン通りに、「賛成多数にて議決」と宣言して議決してしまい、基本的な議会運営に不手際を露呈しました。これも、事前の打合せ通りの対応をした結果と思われてなりません。

 

13 ●●文化協会長を年末挨拶訪問時に、選定委員会状況を聴く。

・12月25日平素お世話になっている●●先生宅を年末の挨拶で訪問しました。市民音楽祭以来二ヶ月振りの面談となりました。お自宅の左手奥の客間へ「まあ、館長どうぞ上って行って下さい」と案内されたので客間のテーブルを挟んで座りました。

・●●さんは、自ら「選定委員会はもう上で決まっていたんでしょう、酷いものだったですよ。」と言いながら、な選定委員会の中身の核心をどんどん話されていきました。

・そもそも事業予算書が申請書に入ってなかったことを●●さんが第二回選定委員会で気付き文書で指摘したこと等々現場での核心について相当踏み込んだ対応をされた状況を聞きました。

・後日急いで作成した予算書を届けた●●係長に、「こんなことをしていいのね。そしたら、●●さんは『済みません、済みません』と言って置いて行ったのよ。こんなインチキはない」とも言われたのです。そして、「全く外部の人で鹿児島からコンサルタント言う人プレゼンもしたんですよ。私は堪らず言いましたよ、『あなた方トータルサポート南九さんから一言ぐらいは話を聞きたかった』と言うけど最後まで何も発言しなかったのよ。プレゼンも見れたもんじゃなかったわよ。」等の話をしました。

・そこで、私は「それ程までヒドイ選定状況なら、先生が市民に公表して問題にして下さいよ」と言ましたが、●●さんは「これについては市側から守秘義務があるので外部に漏らさないようにと念を押されているのよ。それは出来ないのよ」と困惑しながら応えました。

・私は、「こんなヒドイ選定、これは不正ですがね、不正を公表しても守秘義務違反にはなりませんよ。不正を知っていてその事実を言わない方が罪じゃないですか・・・」と言いました。

・これは教育委員会による、正しく組織的な不正であることを私は確信しました。全て当初からのシナリオ通りの出来レースだったのだと思いました。

 

14 ●●秘書係長の行動

・これまで23年度異動後は殆ど出入りしていなかった総務課●●秘書係長が、12月の市議会議決以降、急に横柄な態度で事務所の私にも挨拶もせず文化会館の事務所を覗くようになってきました。文化会館と業務上では無関係なのにおかしいなと思われました。それも必ず常駐業者●●(音響業者)を訪ねて来るのでした。次期の指定管理業者であるトータルサポート南九が訪ねて来るのなら理解できますが、これも業者の事実上代理人としての裏工作を進めているのであろうと思われました。

・裏工作の目的は、昔から繋がりにある●●を通じて、会館運営の通常業務が滞らないように委託業者の確保と会館スタッフ二人(●●、●●)を其の儘トータルサポート南九に引き止めることであり、それは市上層部の意向を受けてしているものと思われました。

・3月入り始めたコミュニティ21の事務所撤収作業にはこのスタッフ二名は殆ど携わりませんでした。

・事実上、いずれも●●係長の裏工作通り、常駐業者●●と会館スタッフ●●、●●の二名は平成25年4月1日からトータルサポート南九に所属しています。

 

15●● 課長補佐からの指定管理者に関する話

・平成25年1月25日、『くしま市民協働商談会』の懇親会での●●課長補佐からの発言がありました。周りに多くの関係者が居る中で●●補佐の方から土屋に声が掛かり、相当微妙な発言がありました。私としては市民、市役所職員、市議会議員、外部来賓関係者等がいる中でのこのような状況は避けたいところでありましたが、一方的な発言を聞き流すほかなかったのです。

今回の指定管理者選定に関して、教育委内部の決裁印を押さなかったこと。更に、これまではコミュニティ21を評価している一人であること等述べたものです。(詳細は甲11号証)

 

16 ●●氏宅を訪問し、前回聴いた選定委員会での不正選定状況を再確認のため聞く。(録音)

・平成25年2月1日午後2時頃、●●先生宅を訪問しました。いつもの通り左手奥の客間に案内されました。今回は、前回●●さんから一方的に聴いた、文化会館指定管理者選定委員会の選定状況と事実関係を確かめるために訪問しました。これまでの新聞報道や選定委員関係者周辺から漏れ聞こえて来る情報は、極めて重大なことばかりでした。

・これらは明らかに指定管理者選定委員会が存立する基本を行政自ら逸脱しており、更には市民の見えないところで行政自ら策定してきた条例や規則を踏みにじり、白昼堂々と庁内で事実の隠ぺいと文書偽造を組織的に行っておりながら、関係する民間人には守秘義務なる網を被せて真実の発言と行動を封じ込めていることが明らかになった以上は、これをこの儘見逃すことは、串間の次世代に禍根を残すことになると判断した訳です。

・これまで串間では市民が行政に反する行動をすると、後でヒドイ目に会うことが続出する歴史が続いているように思います。

・談話の要点は、最初から予算書は入ってなかったこと。そして、第2回目の申請書提出期限にも拘わらず書類不備に事務局が気付いていなかったこと。プレゼンでも当事者でない外部のコンサルタントが実施したこと。外部委員から見れば既に指定管理者には市上層部でトータルサポート南九に決まっていたと思わせる選定委員会の運営状況。善良なる市民、民間人としてその結果に同意したことへの悔いが残っていること等でありました。  (詳細は会話反訳書9号証拠)

 

17 NPO法人理事長交代の挨拶で宮崎銀行串間支店長●●氏に会う

・平成25年2月9日、取引先定期支払と職員給与振込の処理手続きに宮崎銀行串間支店に行きました。

土屋、「本日は前任者●●からの理事長交代でご挨拶に伺いました。昨年10月には理事会にて

交代が決定していたのですが、諸般の事情で1月末ようやく登記等の手続きが終了した

ものですから、今後ともどうぞよろしくお願い致します」

●●、「いやー、こちらこそよろしくお願い致します。ところで今回は残念なことで・・・」

土屋、「本当に残念と言うか、ヒドイ話です。役所としての公平さなんてどこにもないですよね。

課長クラスで骨のある人物はいないのですかね」

●●「あのようなやり方なら、そもそも私達民間の委員は必要ないんじゃないか思いましたよ」

等々、オフレコにすべき発言もあり。      (詳細は甲11号証)

 

18●● 課長補佐が業者の代理で会館スタッフに打診

・平成25年2月17日開催の『第20回串間市生涯学習推進大会』の準備作業中に生涯学習課の●●課長補佐が会館スタッフの●●に「まだトータルサポート南九から連絡は来ていないか、来る筈だけど・・・」と言われたと準備終了後、会館事務所にいる私に報告がありました。

・ここでも、また教育委員会はまるで次期業者の代理人としての代行業務を公務中にしていたのでした。つまり、今回の事件のあらゆる場面で、教育委員会が当事者として裏工作を続けているのでした。

 

19 塔尾課長・宮田係長からの当法人ホームページ画像削除の圧力

・平成25年2月5日、6時半過ぎに●●課長と●●係長が来館した。またもや、当法人のHP掲載画像削除の要請(圧力)でありました。

 

●●、「土屋理事長お宅は図書館も受託されていますよね。だから、何とか善処して下さい」。

土屋、「お蔭さまで、昨年度から三期目の受託をしておりますが、なにか・・・」。

●●、「だから何とか善処して貰えませんか」。

土屋、「善処とは何をしてくれと言うのですか。市に都合の悪い新聞記事は削除してくれですか。

報道記事を掲載しているだけではないですか。役所はコロシ以外なんでもやるんですね」。

●●、「いや我々は事務局をしているだけです、それは上がしたことです」

 

結果、『教育委の強い要請で画像削除』というコメントをホームページ画面に付記して新聞記事画像を削除しました。

 

20 改修工事期間における串間市文化会館利用者に対するアンケート収集等のたなざらし

・平成24年5月~9月の会館改修工事期間中の文化会館の業務推進について、●●課長は定例会等において直々に休館期間中の業務計画と成果物提出の厳しい要求を出しながら、結局は文化会館に業務計画や様々な企画案を出させたものの対応しませんでした。

・8月上旬に評価会議を実施すると約束したにも拘らず、提出した企画案等を生涯学習課で預った儘、土屋の再三の要請も無視して検討はせず棚ざらしを継続し対応・結論を出さず自ら提示した業務を放棄したまま、次期指定管理者選定が始まったのでした。

・これは、利用者向けのアンケートが配布・収集されることにより結果次第では生涯学習課の思惑と違う結果が危惧されたことと、会館友の会等新たなシステム創設の企画についても何のコメントもなく文書は反故にされ、これもまた私共現在の指定管理者への評価につながる危惧があったからと思われます。誠にどこにも公平性のない恣意的な行政と言う他は有りません。

 

21 提訴に踏み切った至った思いについて

以上述べてきましたように、今回の問題について、初めて問題提起したのは市議会議員であり、

又新聞記者が公的な社会問題として記事にしたものです。

それから少し遅れて平成24年12月から平成25年2月にかけて、指定管理者選定委員会の外部委員自ら(●●、●●、●●の各氏)私に対して私がことさらに聞きもしないのに、選定委員会での選定がおかしかったこと、重大な問題があったことを話してくれたのです。

このような話を聞けば私に限らず、誰でも今回の指定管理者の選定は串間市が仕組んだ出来レースであり、そのために選定委員会の手続きや審査がゆがめられたと考えるしかないものと思われます。

串間市政に関するこれだけ重大な問題がありながら、この問題を市民が直接知り得ない、分からないところに放置されたままではいけないと思い提訴しました。

串間市は国家賠償の要件等をいろいろと問題にしていますが、串間市を本当に良くするためには、そのような事なかれ主義的なその場凌ぎの対応ではなく間違ったところは真に改めて戴きたいと思います。