”わかりやすい”ことはいいことか!?
いつからでしょうか?
日本人は何でも「わかりやすく!」という要望を出すようになりました。
「わかりやすい」ということは一見、非常に良いように思いますが、果たして本当にそうかな、と考えてみました。
世の中を見渡すと、”わかりやすい”ことに溢れています。
ニュース番組でも評論家やコメンテーターなどが”わかりやすく”解説していますし、最近よく言われる「数値化」とか「可視化」ということも、本来なら見えないものを擬似的に見る”わかりやすい”方法ですが、巷に溢れています。
特に、わかりやすいことの代表格ともいえる、「白か黒か」「正義か悪か」「原
発推進か反原発か」などの二元論も結構はびこっています。
「郵政民営化」と念仏のように唱えた”小泉劇場”も”わかりやすかった”ですね。
しかし、”ものごと”は、もともと諸要素が複雑に絡みあっているのが普通であ
り、そんなに簡単にわかりやすくできるものではありません。
ではなぜ、「わかりやすい」ことが求められるのか!?
「わかりやすい」ということは「(各自が)知っていることの再確認」であり、
裏を返せば「余り考えないで済む方法」とも言えます。
非常に”楽”な方法なんですね。
小学生には悪いですが、今の日本人は”ものごと”の中味を余り考えなくなり、全てを絶対論で済ます小学生レベルの思考形態になっているのではないか、と思われます。
今回の福島原発震災をめぐる一連の状況を見ると、戦後間もない頃、大宅壮一の言い放った「一億総白痴化」が現実のものとなっているな、と感じるのは私だけでしょうか。
ちなみに私事で申し訳ないですが、最近はワープロ文書よりパワーポイント文書での説明を求められるケースが増えて来ました!
これも”わかりやすさ”の一つでしょうか・・・。
しかし、放射能はやはりよくありません!
私は「原発反対」です。
う~ん、今月は自分でもあまりよくわからない文章になってしまいました!!