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都市と農村

みなさん、モンスーンアジアという言葉をご存知でしょうか。

「モンスーンアジア」はアジアの中のモンスーン気候下にある地域をさし、ほぼ

東アジア・東南アジア・南アジアに相当します。

そこでは古くから稲作が食料生産の基本として行われ、米作文化が育まれてきま

した。(参考:農業環境技術研究所

もともと、高温多湿多雨という気象条件は「水稲作」に適しており、このモン

スーンアジア一帯での米の生産量および作付け面積は世界のなんと9割を占めています。

この豊かな土地が人口保存力ともなり、この地域の多彩な人口分布の形成の要因ともなっています。しかし、このことが結果として1戸あたりの耕地面積を小さくしてしまい、アメリカ・オーストラリア、欧州などと比較しても土地利用型の作物の競争力を著しく低下させることになりました。(参考:高知大学 飯国芳明)

当然、わが国もこのモンスーンアジアに属しており、歴史的にも「水田稲作」が日本人の命を支えてきました。

一方、このような農業環境はいわゆる農業の多面的機能と言われる、国土の保

全、水源の涵養(かんよう)、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承

など食料供給の機能以外の多面にわたる機能を保持しています。

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さて、このようなモンスーンアジアの自然環境から作り出される米を、単に経済的価値基準(お金)だけの判断で「交易」しようというのが、いまかまびすしい議論のある「TPP(環太平洋(戦略的)経済連携協定)」です。

自由貿易に関しては様々な考え方があり、一方的な判断は控えますが、もともと自然環境と同期して行われてきたこのような農業を果たして経済(お金)的価値観だけで取引の道具にしてよいか、と思われます・・。

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このような言葉があります。

 

『都市の安定なくして農村の安心なし、農村の安定なくして都市の安心なし!』

 

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いまこそ、都市と農村(中央と地方)が本当に協同して相互に支えあうことが必

要と思われますが、皆さんはいかがお考えでしょうか!