才能は誰のものか!
みなさんは、それぞれ”特技”をもっていると思います。
「足が速い」「絵がうまい」「料理が上手だ」「コンピュータプログラムが書ける」・・・・
書ききれないほどの”特技”が世の中にはあふれています。
たぶんその特技は皆さんの日ごろの努力から生まれたものでしょう。
一方、それほど努力も無しに(少し御幣がありますがご勘弁!)豊かな”天賦の才”に恵まれた人々も多くいます。
そしてその能力は、普通は「特技」といわず「才能」と呼ばれます。
「スポーツ選手」「芸能人」「経営者」「政治家」「芸術家」「科学者」・・・・・
彼らは結構若いときからはなやかな業績や作品を作り出し、高い社会的評価も受けます。
しかし、その人生をずっとその「才能」を活かして全うしている人は意外というか、非常に少ないですね。
ところで、この「才能」とはいったい誰のものでしょうか?
果たして自らの内部にそもそも備わっていたものが発現した結果でしょうか?
先ほどの「天賦(てんぷ)」という言葉は、「天から授けられた(与えられ
た)」という意味です。
「与えられた」という意味からすれば、たまたま一時的に自分に”負託”された、ということでしょう。
才能は自分のために使うとそのうち枯渇しますが、他人のため使うとますますそれに磨きが掛かってくるということは、みなさん何となく納得できるのではないでしょうか。
最近の世の中、いろいろな「才能」を持った方々が出てきていますが、その才能は「与えられた」ものである、
ということを自覚して、他人のために発揮していただきたいものですね。
最後にアメリカのロック歌手であるマドンナの言葉を添えます・・・・。
『与えられた才能は、
自分のものだと思うようになった瞬間から
どんどん無くなってしまうものなのよ。』
(MADONNNA雑誌インタビューより)