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「ふしぎなふしぎな国」

私心を持つ人ばかりが増えて、いったいこの国はどうなるのか・・・。

などと考えながら、戻り梅雨の日を過ごしています。

窯と言う宇宙の中に答を見出す炭焼も、私心にとらわれるといい炭は焼けないようです。

ところで、炭焼は平和のシンボルでもあるような、絵本がありました。絵本については、以前、「クマの子ハンス」をご紹介しましたが、今回ご紹介するのは、

イギリス絵本作家リチャード・ヒューズ(1900-1975)の『ひろったまほうのレンズ』の中に収録されている「ふしぎなふしぎな国」という物語です。

あらすじは、

 ある国に、大きな壊れた城がありました。その城には、年寄りの炭焼き夫婦 

 と小さな娘の3人が仲良く暮らしていました。ある晩、炭焼きは体が弱って

いた年寄りの商人と出会い、かわいそうに思った炭焼きはその商人を自分の家に泊めてやります。そのお礼に商人は大きなガラスの玉を娘にあげました。

 ある日、戦争ばかりをしていた兵隊達が休もうと城へやって来ました。恐く 

 なった炭焼き夫婦に、娘はガラス玉の中にある小さな国へ入るように言いま 

 す。そのガラス玉を兵隊が見つけ、谷底へ放り投げてしまいます。するとふしぎ!ガラスの中の国が飛び出し大きくなりました。そしてそのガラスの国は、戦争ばかりしていた国を飲み込み、兵隊達もみなおぼれ死にました。しかし、鉄砲を捨てた兵隊は助かります。そして、そのガラスの国は、戦争の嫌いな人と百姓のみが暮らせる「へいわの国」になりました。(概略)

とても単純な物語ですが、ヒューズの平和を愛する気持ちが、炭焼の人物の中に現れている気がします。

今年8月は日本にとって、敗戦64年になりますが、我々の体験を風化させないようにしたいものです。