竹林の七賢人
さて、梅雨時の竹林は水墨画のような趣があります。
今回はDAIGOエコロジー村でもよく炭にしている「竹」にまつわるお話を少
し・・・・。
俳句の季語である「竹の春」は秋の季語であり、「竹の秋」は逆に春の季語であ
る、ということをご存知でしたか?
これは、竹が春に落葉することに由来していますが、なかなか味がありますね。
しかし、最近は、この竹がその旺盛な繁殖力ゆえに、「竹林害」などとも言わ
れ、多くの山主さんの頭痛の種にもなっていますが・・・。
その竹林で、昔の中国三国(魏蜀呉)時代に、7人の酒飲みが世の中をいろいろ批判批評した、というのが有名な「竹林の七賢(ちくりんのしちけん)」です。
ちなみに、阮籍(げんせき) 嵆康(けいこう) 山濤(さんとう) 劉伶(りゅ
うれい) 阮咸(げんかん) 向秀(しょうしゅう) 王戎(おうじゅう) が七賢の名前です。
当時は「言論の自由」という概念はなく、時の権力を批判するのは、結構命がけだったようです。酒でも飲まないとやってられなかったのでしょうね。
さしずめ、竹炭を焼きながら酒を飲む七賢、がDAIGOエコロジー村の炭焼人たちでしょうか・・・。
この「竹林の七賢」を題材にしたものには、茶道具の「七賢棗(しちけんなつ
め)」や、詩人北原白秋の作品をはじめ、清酒名など意外と多く使われています。
みなさんも、どこかで「竹林の七賢」と出会うかもしれませんね。